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【ペトロブラス】ブラジルの高配当株。指標推移とファンダ分析を解説!

割安だが政府介入の可能性が高く
リスキーな銘柄

  • 割安で利益効率が良い
  • 政府介入と配当性向の危険
  • 自己資本比率・ROEが成長

エコペトロールと比較されがちな政府系石油会社「ペトロブラス」。今回はそんなペトロブラスに投資をする上で最低限頭に入れておきたい7項目のファンダ分析と企業概要についてまとめていきます。

この記事はこんな方におすすめ
  1. 企業概要を知りたい
  2. ブラジルの政治影響について知りたい
  3. 最低限のファンダ分析を知りたい
目次

ペトロブラス(PBR)

ブラジルの政府系石油会社

出典:esqerda online

ブラジル内外で、
原油・天然ガスの採掘および
石油製品の製造、販売を行っています。

最大株主は連邦政府であり
資源国家ブラジルを支える
政府系企業となっています。

政府系企業とは

政府もしくは国が最大の投資者である企業。
政府所有会社・国営事業とも呼ばれる。

また、エネルギー産業の
供給にかかわるサービスを提供し、
EPCIを請け負っています。

EPCIとは生産設備の設計から
資材調達、建造据付、試運転までを
一括で提供することをいいます。

主な輸出先

下記表が原油(23年第1四半期)の
輸出比率になります。

1Q234Q221Q22
中国42%45%56%
ヨーロッパ26%29%14%
中南米22%10%9%
アメリカ合衆国2%7%3%
アジア(中国以外)9%7%14%
カリブ海0%2%4%
出典:生産販売報告(23年第1四半期)

中国比率が高く
約4割の輸出先が
中国
となっています。

そのため、中国での石油需要
ペトロブラスの業績に影響すること
を覚えておきたいです。

ADR(米国預託証券)

ペトロブラスはADR株として
ニューヨーク証券取引所に上場しています。

ADR株については
こちらをどうぞ

ファンダメンタル分析

配当利回りに納得できるか

配当利回りに納得できるかの指標の画像
PBRの配当推移の画像
  • 政府により安定しない利回り
  • 業績連動型で過去には無配も
  • 大統領により変動する方針
  • 配当性向89%

配当利回りは脅威の18.6%

高ければ優良企業というわけではなく
何かしらのリスクを内包しているから
高い利回りになっていることが多いです。

基本的には3〜4%が
優良な高配当株であることが
多いです。

また、配当推移は近年上昇していますが
安定しておらず、過去には
数年無配の期間も見受けられます。

利回りについて
PBRの利回りについての画像

近年高くなっている利回りですが
2021年ごろまでは
むしろ低い利回りです。

つまり、現在の政府の意向により
配当金が高くなっているだけで、
今後下がる可能性が十分ありえます。

直近1年の配当性向は
89%
となっており
かなり危険な数値です。

配当が変動する理由

ペトロブラスは
ブラジル連邦政府が大株主
国営企業です。

そして、ペトロブラスの配当は
株主であるブラジル連邦政府も
受け取ります

つまり、ペトロブラスの配当は
ブラジル連邦政府の政策の影響
が織り込まれているという訳です。

ブラジルの政治影響について

ボルソナロ前大統領時代には
ペトロブラスの民営化計画
出たことで、株価が下落しました。

2023年1月にルーラ大統領により
民営化計画のストップが言い渡され
さらに株価が下落しています。

現在のルーラ大統領は
総合エネルギー企業として
投資を拡大する意向を示しています。

投資に資金を回すため
配当金の低下が考えられます。

EPSは安定、成長しているか

EPSは安定、成長しているかの指標の画像
PBRのEPS推移の画像
  • 成長傾向だが安定しないEPS
  • 景気敏感株
  • 原油価格と連動

EPSは安定しておらず、
景気敏感株であることが
伺えます。

景気敏感株の性質上、同業種の
エコペトロール・INPEX
グラフ推移が酷似しています。

エコペトロールのEPS推移
ECのEPS推移の画像
INPEXのEPS推移
INPEXのEPS推移の画像

原油価格と連動しているので、WTI原油は要チェックですね

PERは5年レンジで低い水準か

PERは5年レンジで低い水準かの指標画像
ペドロブラスのPER推移の画像
  • 過去5年で低い水準

PERは過去5年で
低い水準です。

コロナによるEPSの下落により
一時47.1倍の割高株へとなりました。

一方、翌年にはすぐにEPSを戻し
PERも過去より低い水準へなっています。

23年12月には
少しづつですが、
PERが上昇しています。

PBRは5年で低いレンジか

PBRは5年レンジで低い水準かの指標の画像
PBRの過去5年のPBR推移の画像
  • 過去5年で平均的な水準

PBRは過去5年で
平均的な水準です。

20年の下落は
コロナの株価下落が原因ですが、

半年後すぐに戻しているのは
株価が以前数値まで上昇していないことからも
純資産の減少が原因だと考えられます。

売上高営業利益率は10%以上か

売上高営業利益率は10%以上かの指標画像
  • 10%を安定して超える利益率
  • 同業他社と比較して成長性がある

EPSは10%を安定して超えており
年々増加しています。

EPS・PER・PBRは
同業種と比較して
同じような推移でした。

しかし、営業利益率では
10%を超えた上で右肩上がりという
他銘柄とは違った推移になっています。

同業種の利益率推移
エコペトロール
ECの営業利益率の推移の画像
INPEX
NTTの営業利益率の画像

現在の利益率を維持できれば
同業種と比較しても
かなり良い利益率だと言えます。

自己資本比率は業界平均より高いか

自己資本比率は業界平均より高いかの指標画像
  • 業界と比べ低い水準
  • ECよりは高い比率へ
  • 負債返却で比率を上昇

自己資本比率は
同業他社と比較し
低い水準になっています。

比較企業は石油とガスがテーマの
時価総額が1位と2位の銘柄です。

  • 1位:エクソン・モービル
  • 2位:シェブロン

21年以降はエコペトロールを抜かし
最下位ではなくなりました

自己資本比率を高めるには
  1. 借入金の返済などを行うことによる負債の減少
  2. 増資を行うことによる資本金・資本剰余金の増加
  3. 毎期、本業で利益を生み出し、その利益を蓄積すること

2020年までは90%を推移していた
有利子負債比率ですが、21年以降
50%以下まで減少しました。

自己資本に変動が少ないので
負債を返したことによる
上昇
だと思われます。

ROEは業界平均よりも高いかの指標画像
pbrのROE推移の画像
  • 業界平均より高い水準
  • ROE50%越えだが不安定
  • 資本効率の上昇

現在のROEは50%超えと
かなり高い数値です。

一方過去にはマイナスになるなど
不安定なことが伺えるので
注意が必要です。

2021年以降自己資本比率が
上昇
している中でのROEの上昇
資本効率が上がってきていると考えられます。

まとめ

割安だが政府介入の可能性が高く
リスキーな銘柄

  • 割安で利益効率が良い
  • 政府介入と配当性向の危険
  • 自己資本比率・ROEが成長

PER・PBRは平均もしくは
低い水準で割安気味な上、
利益効率も右肩上がりです。

一方、成長傾向だが安定感のないEPS
政府介入と配当性向の高さにより
変動率の高い利回りがリスキーとなっている。

政府介入について

実際にブラジル政府は、
インフレ抑制や財政赤字への対処の一環で
燃料価格を抑える施策を打ち出しました。

ボルソナロ前大統領時代の
ペドロブラス民営化計画
その一端です。

燃料価格を低く抑えた結果
ペトロブラスの収益性や競争力が低下したという経緯もあります。

このような政策の影響を
受けやすい点で
安定感のない危険な銘柄と言えます。

自己資本比率・ROEでは
両者とも近年増加傾向にあります。

しかし、2年程度と期間が短いので
今後継続して成長していくか
見守っていきたい銘柄
です。

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