『景気に問題なければ成長しそうな銘柄』
- 成長見込みはあり
- 少し割高感はあるが成長を加味すれば問題なし
- 慎重に行きたいなら納得する利回りまで株価が落ちてから投資
高配当株投資で情報収集をしていると必ずと言っていいほど名前が出てくるINPEX。今回は、そんなINPEXに投資をする上で最低限頭に入れておきたい7項目のファンダ分析と企業概要についてまとめています。
- 企業概要を知りたい
- 黄金株とは何か知りたい
- 最低限のファンダ分析を知りたい
INPEX(1605)
資源開発の最大手企業
石油・ガス、石炭、ウラン、地熱など、
安定したエネルギー資源の確保の
ために開発をすること。
石油・天然ガスの探鉱、開発、生産、販売を行う
“日本最大のエネルギー開発企業”です。
石油・天然ガスは
日本の一次エネルギーの
7割弱を占めています。
政府が黄金株保有
黄金株が発行されており
経済産業大臣が筆頭株主の国策企業です。
株主総会決議事項または取締役会決議事項について拒否権をもつ株式
一般民間企業のM&Aに対する回収防衛策として存在する
つまり、日本の重要なエネルギー企業が
外国資本によってM&Aされ
国の安全が脅かされないようにするため黄金株が存在します。
国の大切なエネルギー企業が外国に買収されないよう
「黄金株」が存在しているんですね。
ファンダメンタル分析
配当利回りに納得できるか
- 目標圏内の配当利回り
- 右肩上がりだが減配が一度あり
- 配当下限30円の設定あり
配当利回りは3.73%
一株あたりの配当推移は
近年右肩上がり、減配が一度です。
2022年度から2024年度の中期経営計画で、
配当下限30円・総還元性向40%以上を目処に
安定した配当を目指しています。
EPSは安定、成長しているか
- EPSは成長しているが安定感はなし
- 景気敏感株
2020年はマイナスですが
要因はコロナショックです。
翌年すぐ軌道に戻る安心感はあります。
PERは5年レンジで低い水準か
- PERは5年レンジで平均的
- コロナ禍以外はあまり変動なし
2020年は株価1,200円から500円台へ
コロナショックで下落しました。
EPS(一株利益)が
マイナスのためPERが
最大100を超える割高株になりました。
ですが、翌年にはすぐにEPSを戻し
元より割安のPERへなっています。
PBRは5年レンジで低い水準か
- 過去5年レンジでは高い水準
コロナ禍の影響でPBR平均が
多少下げられているとはいえ
過去5年レンジでは高い水準
売上高営業利益率は10%以上か
- 営業利益率は10%を余裕で超える
営業利益率は10%を
余裕で超えた水準のため
かなり競争力があると言える。
推移もコロナである2020年
以外では特に大きな変動は
見受けられない。
自己資本比率は業界平均より高いか
- 業界平均よりも低い
- 鉱業セクターの自己資本比率が高い
ですが、この2社は
時価総額に相当な開きがあり
実質INPEX一強という点と
そもそもかなり高い自己資本比率
という点からそれほど悲観しなくても
いいと考えます。
ROEは業界平均より高いか
- 業界平均よりもROEは高い
- ⑥が低く数値が傘増しされている可能性はあり
しかし、⑥の自己資本比率が
業界平均より低いため自己資本の分母が下がり
数値が傘増しされている可能性もあります。
まとめ
『景気に問題なければ成長しそうな銘柄』
景気に問題なければ成長しそうな銘柄
- 成長見込みはあり
- 少し割高感はあるが成長を加味すれば問題なし
- 慎重に行きたいなら納得する利回りまで株価が落ちてから投資
利益率・ROEが高いので、
成長性は見込みあり。
配当利回りも高水準なので
高配当株としては嬉しいです。
ただ、成長してしまうと
株価も上がり利回りも落ちることを
忘れないようにしたい。
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